ギターを弾こうとしたら、突然音が出なくなってしまった、そんな経験はありませんか?
「ギターが壊れた」と思ってしまいがちですが、実際には簡単な原因であることも少なくありません。
まずはアンプやシールドに問題がないことを確認してください。
本記事では、アンプ・シールドに異常がないことを確認した後、ギター本体に原因がある場合の確認方法をご紹介します。
最初に確認したいポイント
まずは以下の項目を確認してみましょう。
- ボリュームが0になっていないか
- ピックアップセレクターを何度か切り替えてみる
- ジャックに緩みがないか
- アクティブ回路搭載モデルなら電池を交換してみる

意外とこれだけで改善することもあります。
症状によって原因を絞っていく
音が出ないといっても、症状はいくつかに分かれます。
修理では、まず症状を確認して原因を切り分けていきます。
① 全く音が出ない
ギターを接続しても完全に無音の場合は、
- ジャックの接触不良・断線
- ピックアップセレクターの不良
- 配線の断線
- ポットの故障
- ピックアップの不良
などが考えられます。
まずはボリュームやセレクターを何度か操作し、症状に変化がないか確認してみましょう。
② 音が出たり出なかったりする
この症状は、修理でも比較的多く見られます。
私の経験では、ジャックやピックアップセレクターが原因であることが比較的多い印象です。


接点復活剤を試してみる
接点の汚れが原因であれば、接点復活剤で改善する場合があります。
ノズルを接点部分へ差し込み、上からティッシュなどで押さえながら少量を吹き付けます。


その後、
- プラグを数回抜き差しする
- ピックアップセレクターを何度か切り替える
ことで接点がなじみ、症状が改善することがあります。
接点復活剤はホームセンターなどでも購入できるため、比較的試しやすい方法です。
ただし、一時的に改善しても再発するようであれば、部品自体が摩耗している可能性があります。
その場合は部品交換を検討すると安心です。
③ 音は出るが、とても小さい
通常より極端に音量が小さい場合は、
- ピックアップの断線
- 配線の断線
などが疑われます。
アンプのボリュームを上げるとかすかに聞こえる程度の場合は、内部の点検が必要になるケースもあります。
ジャックを無理に揺らさない
音が出ない原因を探そうとして、シールドを強く揺らしたり、ジャックへ無理な力を加えるのはおすすめできません。
ジャックや配線へ余計な負荷がかかり、断線してしまったり、シールド自体を傷めてしまう可能性があります。
また、ジャック付近へ触れたときだけ「ビー」という大きなノイズが出たり、完全に無音になるような場合は、ジャックや配線の断線が疑われます。
分解できる場合
ジャックを安全に分解できる場合は、接点の状態を確認してみる方法もあります。
接点が黒ずんでいる場合は、
ピカールなどの金属研磨剤で軽く磨くことで改善する場合があります。


分解に慣れていない場合は無理をせず、接点復活剤を試して改善しなければリペアショップへ相談することをおすすめします。
まとめ
音が出ない原因は一つではありません。
まずは、
- ボリューム
- ピックアップセレクター
- ジャック
- 電池(アクティブ回路)
- 接点復活剤による清掃
の順番で確認してみると、多くのトラブルを切り分けることができます。
原因が分からない場合や改善しない場合は、無理に分解せずリペアショップへ相談しましょう。
LuthiLab Memo
修理のご相談で「音が出ない」という症状は珍しくありません。
私の経験では、音が出たり出なかったりする症状では、ジャックやピックアップセレクターが原因であることが比較的多く見られます。
接点復活剤で改善するケースもありますが、それは接点の汚れが原因だった場合です。改善しても症状を繰り返すようであれば、部品の摩耗が進んでいる可能性があります。
部品は消耗品です。長く安心して使い続けるためには、無理に使い続けるよりも交換した方が結果的に安心できることも少なくありません。
慌てて故障と決めつけず、一つずつ原因を切り分けながら確認することが、解決への一番の近道です。
