「もう少し太い音にしたい。」
「ノイズを減らしたい。」
「もっとバンドに合うサウンドにしたい。」
ピックアップ交換をご依頼いただく理由で一番多いのは、このような「音を変えたい」というご相談です。
ギターやベースの音作りにおいて、ピックアップはとても重要なパーツです。
しかし、交換すれば必ず良い音になるというわけではありません。
今回は、これまで実際にピックアップ交換を行ってきた中で感じていることをご紹介します。
ピックアップとは?
ピックアップは、弦の振動を電気信号に変え、アンプへ送るためのパーツです。
ギターやベースのサウンドを決める重要な要素の一つであり、交換することで音のキャラクターを変えることができます。
ただし、音を決めているのはピックアップだけではありません。
木材やネック、ボディの構造、演奏方法など、さまざまな要素が合わさって最終的なサウンドになります。
ピックアップ交換で音は変わります
結論から言うと、音は変わります。
ただ、「まったく別のギターになる」というよりは、そのギターが持っている個性を残したまま、音のキャラクターが変わるという表現が近いと思います。
例えば、
- 音の輪郭がはっきりする
- 出力が変わる
- ノイズが減る
- 高音や低音の印象が変わる
など、交換するピックアップによって得られる変化はさまざまです。
今の音に不満がある方にとっては、非常に満足度の高いカスタムになることもあります。
こんな方にはおすすめです
ピックアップ交換をおすすめしたいのは、
- 今の音に満足していない
- ノイズが気になる
- もう少し好みのサウンドに近づけたい
という方です。
「もっとこういう音が欲しい。」
そんなイメージがある方ほど、交換による変化を実感しやすいと思います。
でも、交換する前に確認してほしいことがあります
音が気になるからといって、最初にピックアップ交換を考えるとは限りません。
ギター全体のコンディションが良くない状態では、本来の性能を十分に発揮できないことがあります。
例えば、
- ネックが反っている
- 弦高が合っていない
- オクターブがずれている
- 現在取り付けられているピックアップの高さが適切ではない
このような状態では、まず全体調整をおすすめしています。
楽器本来の状態を整えてから、それでも音に不満がある場合にピックアップ交換を検討する方が、満足度は高いと感じています。
「良い音」は人によって違います
「おすすめのピックアップはどれですか?」
というご質問もよくいただきます。
しかし、一つのピックアップを万能におすすめすることはできません。
太い音が好きな方もいれば、抜けの良いサウンドが好きな方もいます。
演奏するジャンルやアンプによっても、求める音は変わります。
だからこそ、まずは「どんな音にしたいのか」を考えることが大切です。
そのイメージに合わせて選ぶことで、交換後の満足度も大きく変わります。
ピックアップはギターの個性を引き出すパーツ
ピックアップは、ギターの音を作る重要なパーツです。
しかし、ギターそのものを別のギターへ変える魔法のパーツではありません。
そのギターが持っている個性を活かしながら、より自分好みのキャラクターへ近づけるためのパーツだと私は考えています。
だからこそ、まずはギター本来のコンディションを整え、その上で必要に応じて交換を検討する。
それが、満足できる一本へ近づく一番の方法ではないでしょうか。
